2009年2月6日金曜日

曖昧さ




僕はほとんどの仕事、作品はフィルムで撮っている。
ネガで撮ってタイプCプリントで仕上げるのが好きだ。
もちろんデジタルでも撮影はしているけど、デジタルならではの仕事でしか使ってない。

今はほとんどの人がTVやPCのモニターを見ているので、
後から発光している画像に慣れすぎているのかもしれない。
モニターは必要以上に暗部が見えるし、明るい所もより鮮やかに見せてくれるので綺麗に見えるのは間違いない。
ただそれは光っているモニター上でのことであって、
印刷やプリントといった発光しないものだと、違いが顕著として現れる。
じゃあ、その違いって何なのか?
絵画やオリジナルプリントが部屋に飾ってあって飽きないのは、
「深み」とか「ニュアンス」といった曖昧な風合いがあるからだと僕は思う。
それは何万画素とか数字で画質を計った行儀のいいものではなく、
感じを出したい風景写真やポートレート写真などを見ると感じれるだろう。

感じ方も人それぞれ。
曖昧さは写真だけでなく、普段の生活でも失いたくない感覚だ。

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